学生・新人・復職
看護学生のインターンシップ・病院見学で看護師に聞く質問集
更新 2026年10月23日読むのに約6分
見学で聞けるのは、短い時間だけです。聞きたいことを5つの項目で用意しておくと、聞き漏らしが減り、複数の病院を比べやすくなります。
見学の前に、聞きたいことを書き出しておこう。
項目ごとに分けると、迷わないよ。
見学で聞くことは、5つの項目に分ける
病院見学やインターンシップは、パンフレットや募集要項では分からないことを、自分の目で見て、聞く機会です。ただ、当日は、案内される内容を受け取るだけで、時間が過ぎてしまうことがあります。質問を、5つの項目に分けて、あらかじめ書いておくと、聞き漏らしを防げます。
- 教育:新人に、どんな順番で、誰が教えるのか
- 夜勤:始まる時期と、回数の目安、入る前の準備の仕組み
- 休み:休日の取り方、有給休暇の使いやすさ、希望の出し方
- 雰囲気:声のかけ方、相談しやすさ、スタッフ同士のやりとり
- お金:給与の内訳、手当の種類、奨学金などの扱い
5項目のうち、全部を同じ重さで聞く必要はありません。自分にとって大事な2〜3項目を選んで、そこを深く聞くほうが、比べやすくなります。大事にしたい条件の決め方は、看護学生の就活スケジュールの「一番大事な条件を1つ決める」の考え方が参考になります。
- 教育:新人の指導は、決まった担当の方がつきますか
- 夜勤:夜勤が始まるのは、入職からどのくらいですか
- 休み:希望の休みは、いつまでに、どう出しますか
- 雰囲気:新人が困ったとき、最初に相談する相手は誰ですか
- お金:給与の内訳を、書面で見せてもらえますか
こんなふうに、そのまま読める形で書いておくと安心だよ。
項目ごとの聞き方と、答えの読み方
質問は、「はい・いいえ」で終わらない形にすると、具体的な答えが返ってきやすくなります。たとえば、「教育はしっかりしていますか」と聞くより、「新人の最初の3か月は、どんな流れで学びますか」と聞きます。前者は、「はい」で終わるからです。
教育の項目では、指導する人が決まっているかどうか、決まっているなら何人の新人を見るのかを、聞いてみます。振り返りの場があるのか、あるなら誰とどのくらいの頻度か、も確かめます。仕組みがあるかどうかと、実際に使われているかどうかは、別なので、「最近の新人は、どう進んでいますか」と、実際の様子も聞きます。
さらに、「教育の担当の方は、どのくらい新人についてくれますか」と聞くことで、忙しい時期の実態も、少し見えてきます。答えが具体的で、例を挙げて話してもらえたときは、実際に動いている仕組みかどうかを、判断しやすくなります。
夜勤の項目では、始まる時期、1か月の回数の目安、最初の数回の体制を聞きます。夜勤の組み方は、病院や部署ごとに違うので、見学で聞いた内容を、そのままメモします。回数の上限や休息の目安のような、制度の話は、学校の就職の担当や、入職前の説明でも確かめます。
新人の方は、最初の夜勤の前に、どんな準備をされていますか。
夜勤の準備の仕組みを聞き出す、質問の言い方の例
休みの項目では、希望休の出し方、有給休暇が使いやすいか、休日に研修や勉強会が入ることがあるか、を聞きます。答えを読むときは、制度の説明だけでなく、働いているスタッフが実際に使えているかが分かる表現に、注目します。
雰囲気は、数字にならない項目なので、質問に加えて、目で見ることが大切です。ナースステーションの様子、スタッフ同士の声のかけ方、廊下ですれ違うときの挨拶など、案内される間に目に入るものを、帰ってから書きます。
お金の項目は、聞きにくく感じるかもしれません。ただ、条件は、書面で確かめるのが基本です。見学の場で細かい額を聞くより、「給与の内訳が分かる資料はありますか」と聞くほうが、失礼になりにくくなります。奨学金に関わる話は、看護学生の奨学金の記事で、前もって整理しておくと、質問が絞れます。
1つの病院で聞いた答えは、ほかの病院の答えと、同じ項目で並べると、違いが見えます。たとえば、新人の指導が「担当制」の所と、「チーム全体で見る」所では、相談する相手の分かりやすさが違います。どちらがよいかは人によって違うので、自分が安心しやすい形を、見学の記録から探します。
答えが「はい」で終わらない聞き方、1つ決めておくと安心だね。
見学の前・当日・帰り道の流れ
質問の準備だけでなく、見学の前後の動きも決めておくと、1回の見学から得られるものが増えます。流れは、次の3つの場面です。
- 前:募集要項を読み、5項目の質問メモを書く。持ち物と、身だしなみを確認する
- 当日:メモを見ながら聞き、答えをその場で短く書き留める。許可を確かめてから書く
- 帰り道:記憶が新しいうちに、感じたことを書く。質問で聞けなかったことも書いておく
当日のメモは、記録の許可を確かめてから取ります。病院の方針で、メモが難しいこともあります。その場合は、帰り道に、覚えているうちに書き出します。
帰り道の書き出しは、「事実」と「感じたこと」を分けます。事実は、聞いた答え。感じたことは、雰囲気や、自分の安心感の度合いです。2つを分けておくと、あとで見返したときに、判断の材料にしやすくなります。複数の病院を比べるときも、同じ項目で並べられます。
見学の記録は、記録ノートに残すと、あとで比べやすくなります。
聞きにくいことを、どう聞くか
質問の中には、聞きにくいと感じるものがあります。辞める人の多さ、残業の実態、人間関係などです。こういう質問は、聞き方を工夫すると、答えてもらいやすくなります。
たとえば、「新人が辞めるかどうか」を直接聞くより、「新人の方が、続けやすくなるために、どんな工夫をされていますか」と聞きます。相手は、前向きな取り組みの説明として、答えやすくなります。残業なら、「1日の勤務は、どのくらいで終わることが多いですか」と聞いて、普段の様子を知ります。
答えが曖昧なとき、その場で追いすぎないことも大切です。曖昧だったという事実も、記録に残して、比較の材料にします。ほかの病院では、はっきり答えてもらえた、という差が、判断の手がかりになることもあります。
実習先の病院では、実習中の経験が、見学代わりになることもあります。実習で気づいたことも、見学の記録と並べておくと、比べる材料が増えます。実習のつらさと、就職先選びが、混ざってしまうときは、実習がつらいときの整理も読んでみてください。
聞いたことを書き残しておけば、あとで落ち着いて選べるよ。
よくある質問
看護学生の病院見学で、聞いてもよいことは何ですか?
教育の流れ、夜勤の始まる時期、休みの取り方、職場の雰囲気、給与の内訳の見せてもらい方などを、聞くことが多いです。聞きにくい内容は、前向きな聞き方に言い換えられます。
インターンシップと見学は、何が違いますか?
呼び方や内容は、病院によって違います。見学は、施設を見て説明を聞く形が多く、インターンシップは、体験の時間が長い形が多いようです。参加前に、募集の案内で確かめます。
見学でメモを取ってもよいですか?
病院の方針によります。取りたいときは、最初に、取ってよいかを聞いて確かめます。難しいときは、帰り道に、覚えているうちに書き出します。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。