看護職の統計
看護師の人数は全国で何人? 就業者数と男女比を公的統計で見る
更新 2026年10月23日読むのに約6分
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「看護師は全国に何人くらいいるのだろう」と調べると、数字は調査によって少しずつ違って見えます。この記事では、厚生労働省の令和6年衛生行政報告例をもとに、人数と男女比の読み方を整理します。
「看護師って、全国に何人くらいいるんだろう」って、ふと思うことない? 数字を一つずつ、並べてみよう。
看護職の人数は、職種ごとに数え分ける
就業している看護職員の人数は、厚生労働省の「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)」にまとまっています。2025年7月29日に公表された、令和6(2024)年末現在の数字です。この報告例は2年ごとに行われ、就業している免許保持者の数を、職種ごとに出しています。看護師は1,363,142人で、約136万人にあたります。
人口10万人あたりに直すと、看護師は1,101.1人、准看護師は188.2人、保健師は51.3人、助産師は31.3人です。前回の令和4年末と比べると、看護師は51,455人(3.9%)増え、准看護師は233,022人で、21,307人(8.4%)減っています。看護師が増えて、准看護師が減っている、という流れです。
| 職種 | 就業者数 | 男性の割合 |
|---|---|---|
| 看護師 | 1,363,142人 | 8.7%(118,068人) |
| 准看護師 | 233,022人 | 7.6%(17,691人) |
| 保健師 | 63,536人 | 3.3%(2,076人) |
| 助産師 | 38,721人 | 女性のみ |
令和6年末現在。令和6年衛生行政報告例(厚生労働省)の就業者数
職種ごとに、数え分けられているよ。
「看護職は全部で何人か」を知りたいときは、四つの職種の人数を足します。保健師63,536人、助産師38,721人、看護師1,363,142人、准看護師233,022人を足すと、1,698,421人です。この合計は、公表された4つの人数を足した筆者の計算で、報告例が示した合計ではありません。看護師と准看護師は、免許も仕事の範囲も違うので、数え方を混ぜないようにします。
もう一点、この人数は、免許を取った人の総数ではなく、就業している人として数えられた人数です。免許を持っていても、現在は看護の仕事をしていない人は、この数字には入りません。「看護師の免許を持つ人は何人か」と「いま看護の仕事をしている人は何人か」は、別の問いとして分けて考えます。
看護師の人数は、報告例で次のように増えてきました。平成26年が1,086,779人、平成28年が1,149,397人、平成30年が1,218,606人、令和2年が1,280,911人、令和4年が1,311,687人、令和6年が1,363,142人です。一方、准看護師は、平成26年の340,153人から、令和6年の233,022人へ減っています。
男女比は、看護師で男性が約8.7%
令和6年末の看護師1,363,142人のうち、男性は118,068人、女性は1,245,074人です。男性の割合は8.7%にあたります。この割合は、平成26年は6.8%、令和2年は8.1%、令和4年は8.6%と、少しずつ上がってきました。男性の人数も、平成26年の73,968人から、令和6年の118,068人へ増えています。
准看護師は、男性が17,691人で7.6%、女性が215,331人です。保健師は男性2,076人で3.3%、助産師は女性のみです。男性の割合は職種によって違い、看護師が最も高くなっています。男性看護師の働き方や職場の選び方は、男性看護師の記事で扱います。
ここが、数字を読むときのいちばんの分かれ道だよ。
同じ「看護師」でも、数える範囲で数字が変わるんだ。
別の調査では、違う割合が出ます。令和7年賃金構造基本統計調査の看護師(企業規模10人以上の一般労働者)は、推計で903,060人、そのうち男性が104,670人です。この割合を計算すると約11.6%になります(筆者の計算です)。8.7%と数字が違うのは、どちらかが間違っているのではなく、数えている人の範囲が違うためです。
衛生行政報告例
就業している免許保持者の人数。病院・診療所・訪問看護・施設・学校なども含みます。
賃金構造基本統計調査
令和7年6月分。民営の事業所の集計で、公務の看護師は対象に含まれない可能性があります。10人以上の事業所の一般労働者の推計で、短時間労働者は別の表です。
どこで・どんな雇用で働いているか、年齢はどうか
看護師1,363,142人を就業場所でみると、病院が895,944人で65.7%、診療所が194,665人で14.3%、介護保険施設等が107,984人で7.9%、訪問看護ステーションが91,022人で6.7%です。ほかに、社会福祉施設28,093人、事業所5,879人、保健所1,555人、市区町村8,035人などがあります。病院で働く看護師が約3分の2を占める、という形です。
病院以外の就業場所のうち、診療所、介護保険施設等、訪問看護ステーションの3か所を足すと、393,671人になります。看護師全体の約28.9%にあたります(この合計と割合は、公表された3つの人数からの筆者の計算です)。社会福祉施設や市区町村などは含めていないので、病院の外で働く人は、これより多くなります。
常勤換算という別の数え方(短時間勤務の人を、常勤の人数に直した数え方)では、病院は857,582.9人で、構成割合は68.9%です。実人員と常勤換算では割合が少し変わるため、どちらの数え方かを確かめてから読みます。准看護師は、診療所が76,541人で32.8%と、最も多い就業場所です。
雇用形態は、看護師で正規雇用が81.8%(1,115,543人)、非正規雇用が17.8%(242,085人)、派遣が0.4%(5,514人)です。准看護師は正規が68.6%、非正規が31.0%と、非正規の割合が高くなっています。
看護師の年齢階級別の人数は、25歳未満が8.3%、25〜29歳が13.0%、30〜34歳が10.9%、35〜39歳が10.2%、40〜44歳が11.9%、45〜49歳が13.7%で最多、50〜54歳が12.0%、55〜59歳が9.5%、60〜64歳が6.2%、65歳以上が4.4%です。准看護師は65歳以上が19.0%で最も多くなっています。平均年齢の数字は、調査ごとに違うので、看護師の平均年齢と勤続年数で別に整理しました。
数字を、職場選びの材料にするときの見方
約3分の2の看護師が病院で働いているという数字は、職場の選択肢の広さを考えるときの出発点になります。ただし、これは全国の人数の分布で、希望する地域や診療科の求人の数、給与、働きやすさを示すものではありません。病院の中でも、急性期と慢性期では、夜勤の入り方や患者さんの状態が違います。職場の種類ごとの違いは、病院の種類を知るガイドから確かめられます。
男性の割合についても、同じことが言えます。全国で約8.7%という数字は、勤め先の病棟や外来の男女の割合を示すものではありません。職場ごとの様子は、見学や面接で聞くのが確実です。
数字がそろうと、少し地面に足がついた感じがするね。
気になる職場の種類が出てきたら、その中身を一緒に見にいこう。
よくある質問
日本に看護師は何人いますか?
令和6年末の衛生行政報告例では、就業している看護師が1,363,142人です。准看護師は233,022人で、看護師と准看護師は別に数えます。
看護師の男女比は、どのくらいですか?
令和6年末の看護師では、男性が118,068人で8.7%です。調査によって数える範囲が違うため、別の統計では違う割合が出ることもあります。
看護師の人数は、増えていますか?
看護師は、平成26年の1,086,779人から令和6年の1,363,142人へ増えています。准看護師は、同じ期間に340,153人から233,022人へ減っています。
出典・参考(公的な情報)
- 令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 結果の概要(厚生労働省)
- 令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表(看護師・准看護師、企業規模計)(e-Stat(厚生労働省))
法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。