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就職先選び

看護学生の就職活動。志望動機と面接の答え方を、文例で組み立てる

更新 2026年10月23日読むのに約6分

志望動機は、立派な言葉より、自分の実習で心が動いた場面から組み立てるほうが、面接でも話しやすくなります。この記事では、材料の集め方から、文例、面接での聞かれ方までを、型にして整理します。

就職の話って、なんだか身構えちゃうよね。

文章を考える前に、材料を集めるところから始めよう。

書く前に、材料を3つ出しておく

志望動機が書けないとき、文章力が足りないというより、材料が少ないだけのことがよくあります。きれいな言葉を探す前に、実習や授業の中で心が動いた場面を、3つの材料に分けて書き出します。

  • 場面:実習や演習で、心が動いた出来事(患者さんが特定されない書き方にして、「ある日の受け持ちで」程度にとどめる)
  • 気づき:その場面で、自分が何を大事だと思ったか(話を聞く時間、観察のしかた、チームの連携など)
  • これから:就職したあと、何を身につけたいか(最初の1年で覚えたいこと、3年後に近づきたい姿)

3つが並ぶと、志望動機の骨組みはほぼできています。場面は、小さな出来事で足ります。「受け持ちの方の食事の様子を毎日同じ時間に見ていて、変化に気づけた」くらいの出来事で、十分に材料になります。

もう一つ、施設側の材料もあります。見学・説明会・実習で見たことのうち、その施設を選ぶ理由になりそうな点です。教育の仕組み、先輩の声かけ、病棟の雰囲気など、自分の目で見たことを一つ入れます。パンフレットの言葉を写すより、見たことのほうが、読む側にも伝わりやすくなります。

材料メモの書き出し例
  • 場面:受け持ちの方の話を、落ち着いて聞けた日
  • 気づき:話の中に、観察のヒントがあった
  • 施設:見学で、先輩が新人に声をかけていた
  • これから:まず1年で、基本の手順を身につけたい

短い言葉の箇条書きで、だいじょうぶだよ。

今日、材料を書き出す

志望動機は、3文の型で組み立てる

文面は、材料を順に並べるだけで形になります。型は、「場面」「気づき」「この施設で学びたいこと」の3文です。長くなりすぎるのを防げて、面接で話すときにも、そのまま土台にできます。施設の種類や経験別の書き方は、志望動機の書き方にまとめています。

実習で、術後の患者さんが少しずつ動けるようになる過程に関わり、回復を支える仕事の手応えを感じました。この経験から、一人ひとりの変化を丁寧に見る力を身につけたいと考えています。貴院は、新人が先輩と組んで学べる体制があると見学で伺い、基礎を固めながら成長できると思い、志望しました。

病院向けの書類の文例(そのまま使わず、自分の場面に入れ替える)

そのまま写すと、ほかの人と似た文面になります。入れ替えるのは、1文目の場面と、3文目の「見たこと」です。施設の種類が変われば、3文目の中身も変わります。

  • 大学病院・急性期の病院:「実習で、状態が刻々と変わる患者さんに、チームで素早く対応する場面に立ち会い、根拠をもって観察する力を基礎から学びたいと考え、志望しました。」
  • 慢性期・療養の施設:「実習で、時間をかけて関わる看護の良さを知り、生活を支える視点を深めたいと考え、志望しました。」
  • クリニック:「外来の見学で、短い時間で患者さんの様子を捉え、声をかける場面に触れ、身近な医療を学びたいと考えました。」
  • 訪問看護・在宅:「見学で、暮らしの場での看護に触れ、その人の生活を見る視点を学びたいと思い、志望しました。」

どの種類でも、3文目の最後は「学びたいこと」で終わらせます。「貴院で働きたい」だけで終わると、自分が何を得ようとしているのかが伝わりにくくなります。

字数の指定がある場合は、1文ずつ、少しだけ膨らませます。場面の文に、そのときの自分の行動を一言足す。気づきの文に、そう考えた理由を一言足す。順番を変えずに足すと、型が崩れません。

型にしてみると、意外と書けそうな気がしてこない?

避けたい言い回しと、言い換えの方向

志望動機でよく見る言い回しには、悪い言葉というより、中身がまだ入っていないものがあります。次のように、一文足して中身を入れると、読む側に伝わりやすくなります。

  • 「貴院の理念に共感しました」だけ → 理念のどの部分が、自分のどの経験と重なったかを、一文足す
  • 「成長したいです」だけ → 何を、どの順番で学びたいかを書く(最初の1年と、その先)
  • 「家から近いので」 → 本音の一つでも、そのままでは伝わりにくい。書くなら「長く続けるために、通いやすさも大切にしたい」と、続ける意志の言葉に直す
  • 「教育が手厚いと聞いて」だけ → 誰から聞いたのか、見学で何を見たのかを足す
  • 「患者さんに寄り添う看護がしたいです」だけ → 寄り添うために、実習で気をつけたことを一つ足す

給与・休日・夜勤の回数といった条件は、志望動機の中心にしにくい内容です。気になる点は、面接での質問や、条件を書いた書面の確認で聞くほうが、話が噛み合います。聞き方は、面接の準備にまとめています。

面接では、同じ材料を、声にして話す

面接では、書類の志望動機を読み上げる必要はありません。聞かれ方は、「志望動機を教えてください」だけでなく、「なぜ当院ですか」「実習で印象に残ったことは」「看護師を目指したきっかけは」と、角度が変わります。どの質問にも、3つの材料のどれかで答えられるようにしておきます。

実習で、受け持ちの方のお話をゆっくり伺った日に、観察で気づけることが増えると実感しました。その経験から、基礎を丁寧に積める環境で学びたいと考え、貴院を志望しました。

面接で、1分ほどで話す例(結論→場面→これから)

話す順番は、「結論(どこで何を学びたいか)→場面→これから」にすると、途中で言葉に詰まっても戻りやすくなります。暗記するのは文章ではなく、3つの要点です。緊張で一部が飛んでも、残った要点でつなげられます。

聞かれたあとに、少し間があいても問題ありません。「少し考えてもよろしいでしょうか」と一言入れて、息を整える方法もあります。

志望動機から面接までの流れ
  1. 材料を出す場面・気づき・これから
  2. 3文にする場面→気づき→学びたいこと
  3. 声に出す1分で話してみる
  4. 質問を用意聞きたいことを2つ

声に出すと、書類では気づけない所が見えるよ。

面接前の、準備チェック

準備は、直前に増やすより、小さな項目を前日までに終えておくほうが落ち着きます。次のチェックで、足りないところを見つけます。

面接の前日までに、確かめること

不安なことを聞かれたときは、できないことを並べるより、「ここを補いたい」と、これからの行動につなげて話します。実習がうまくいかなかった経験がある場合は、実習がつらいときの考え方が参考になります。留年や進路の迷いがある場合は、看護学生の留年にまとめました。答えの練習には、面接準備ノートも使えます。

ここまで読んで、材料の形が見えてきたかな。

場面をひとつ書き出せたなら、もう一歩進んでるよ。

よくある質問

志望動機に、特別な実習の経験がないときは、何を書けばよいですか?

特別な出来事がなくても、書けます。毎日の観察で気づいたことや、先輩の動き方を見て感じたことなど、小さな場面で十分です。材料の3つ(場面・気づき・これから)に当てはめて、書き出してみてください。

複数の施設に、同じ志望動機を使ってもよいですか?

骨組みは同じでも、3文目の「その施設で見たこと」は、施設ごとに入れ替えます。ここが同じだと、どこにでも出せる文面になり、伝わりにくくなります。

面接で志望動機を忘れてしまったら、どうすればよいですか?

文章ではなく、結論・場面・これからの3つの要点を覚えておくと、戻りやすくなります。詰まったときは、少し考える時間をもらい、要点の順につなげてみてください。

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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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