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年収・給与水準

看護師の給料が高い病院の見分け方。求人票と見学で確かめる7項目

更新 2026年10月23日読むのに約6分

この記事には広告(PR)を含みます。転職サービスは、順位を付けず、同じ書式で並べています。

給料の高い病院を探すとき、病院名のランキングより、受ける病院の数字を同じ7項目で並べるほうが確かです。この記事では、求人票と見学で確かめる項目と、聞き方・見分け方をまとめます。

病院の名前じゃなくて、条件を見るの?って思ったかもしれないね。

どこを見ればいいか、順番に確かめていこう。

ランキングが載っていない理由と、使う調査の中身

「給料が高い病院」を調べると、病院名を並べたランキングや口コミに行き当たります。ただ、公的な統計に、病院ごとの看護師の給料を並べたものはありません。民間サイトの数字も、出どころが確かめられないため、この記事では使いません。

代わりに使うのは、日本看護協会が全国の病院の看護部長に依頼して行った「2025年 病院看護実態調査」です。8,022の病院に依頼し、3,502の病院から有効な回答がありました(有効回答率43.7%、調査実施日は2025年10月1日〜11月17日、給与は2025年度の実績)。設置主体別・病床規模別・都道府県別の平均が公表されています。

読むときの約束が3つあります。

  • 回答した病院の平均で、全国の病院の代表値ではない
  • 病院ごとに答えた額を集計した平均で、看護師1人ずつの給料の平均ではない
  • 「税込給与総額」は、通勤・住宅・家族・夜勤・当直・看護職員処遇改善に係る手当を含み、時間外の手当は含まない。新卒は単身・民間アパート居住を想定し、夜勤は三交代で月8回(二交代で月4回)した月として数えている

つまりこの数字は、夜勤をしない働き方の給料とは同じではありません。日勤のみにした場合の見方は、日勤のみにすると給料はいくら減るかで扱います。

求人票から見学までの確かめ方
  1. 求人票を読む月給と賞与の書き方
  2. 内訳を聞く基本給と手当ごと
  3. 賃金表を見る何年目でいくらか
  4. 賞与の実績前年度に出た額
  5. 年額で並べる同じ形に直す

同じ順番で聞けば、病院どうしを並べられるよ。

高くなりやすい条件は、3行でつかむ

  • 設置主体:勤続10年の税込給与総額は、私立学校法人・日本赤十字社・公立・国立が全体(340,278円)より高く、医療法人(325,439円)は低めでした
  • 病床規模:500床以上(377,957円)と99床以下(325,951円)で、月に約5.2万円の差。差の多くは基本給の側にあります
  • 地域:東京都が高く、都道府県で月に数万円の差があります

数字の詳しい表は、大学病院・設置主体別の年収と47都道府県別の早見表にまとめています。ここで覚えておきたいのは、条件の平均が高くても、受ける病院がそうとは限らないことです。同じ設置主体でも幅があり、夜勤手当の額は小さな病院のほうが高い、という逆向きの数字もあります。だから最後は、次の7項目で、受ける病院の数字を確かめます。

基本給で差がつく職場

規模別の数字では、大きい病院ほど基本給が高く、夜勤手当は低めでした。夜勤の回数を変えたときの、月給の動き方も違ってきます。

夜勤手当で差がつく職場

小さめの病院では、夜勤手当の平均額が高めでした。回数で月給が動きやすいぶん、休みの取り方もあわせて確かめます。

条件の平均より、受ける病院の明細。そこを聞きに行こうね。

賞与・昇給・賃金表:月給に出てこない差

2024年度の賞与は、「支給した(2024年度内に支給する予定を含む)」病院が88.0%でした(無回答11.3%)。設置主体別では、公立94.8%、国立93.4%、医療法人85.3%、個人75.0%です(日本看護協会「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」の病院調査)。賞与は、あるかないかだけでなく、何の何か月分で、前年度に実際に出た額がいくらかまで聞くと、見比べやすくなります。

昇給の仕組みも、病院で違います。年齢や勤続年数に基づく昇給が「ある」病院は75.0%(公立90.5%、国立81.2%、医療法人68.9%)。非管理職に対する人事評価に基づく昇給が「ある」病院は43.4%(国立66.9%、公立50.5%、医療法人42.4%、500床以上59.6%)です。

賃金表がある病院は75.0%で、そのうち公開している病院は54.0%でした。医療法人では、賃金表があるのが63.5%、公開は26.1%です。賃金表が見られる職場は、何年目でどのくらいになりそうかを、自分で読み取れます。

給与と離職率の関係も、2024年度の賃金調査にあります。勤続10年・31〜32歳・非管理職の看護師の基本給月額で分けると、正規雇用の看護職員の離職率は、20万円未満の病院で14.9%(125病院)、25〜30万円未満で10.1%(1,307病院)、全体で11.0%でした。給与が低い病院ほど離職率が高い傾向が、調査の結果概要にも書かれています。ただし、給料が理由で辞めた人の割合ではなく、原因までは分かりません。

求人票と見学で確かめる7つの項目

高いか低いかを決めるのは、平均ではなく、実際に受ける職場の数字です。次の7項目を、求人票・入職前の条件の書面・見学で確かめると、複数の職場を同じ形で見比べられます。項目ごとに、見分けるポイントを添えます。

  • 設置主体と病床数:公立か民間かで、給与の決め方(条例か就業規則か)が変わる。病床数は求人票か病院の案内で分かる
  • 月給の内訳:「月給30万円以上」のような総額だけの書き方なら、基本給と手当ごとの額を聞く。夜勤手当を何回分入れた額かも聞く
  • 夜勤手当:1回の額と、深夜の割増を含む額か別に出るか。同じ1万円でも、別に出るほうが月の総額は大きくなる
  • 賞与:「年2回・計4か月」のような書き方は、何の何か月分かで額が大きく変わる。基本給の4か月か、手当を含む額の4か月かを確かめ、前年度に実際に出た額も聞く
  • 昇給:定期昇給があるか、人事評価で決まるか。昇給額の目安を、年に何千円か何万円かで聞く
  • 賃金表:あるか、見せてもらえるか。見られれば、5年後・10年後の基本給を自分で読める
  • 通勤・住宅手当:上限額と支給の条件。寮があるなら、家賃と入れる年数
職場ごとに、同じ7項目を書き出す

賃金表があれば、拝見できますか。夜勤手当が、深夜の割増を含む額かどうかも、教えていただけると助かります。

面接や見学で、給与の仕組みを聞く例

書き出したら、年額に直して並べます。(基本給+固定の手当)×12+夜勤手当×年の回数+前年度の賞与、の形にそろえると、月給の高い病院と賞与の多い病院を、同じ物差しで比べられます。月給は高いのに賞与が少ない、夜勤の回数が多い前提の額だった、という違いがここで見えます。求人票の数字の読み方は高収入求人の読み方に、夜勤手当の平均額と出し方の違いは夜勤手当の仕組みにあります。

職場ごとに書く、確かめメモ
  • 設置主体と病床数:
  • 月給の内訳(基本給+手当):
  • 夜勤手当(1回の額・割増の扱い・回数):
  • 賞与の実績と昇給・賃金表:

空欄が多い職場は、聞くことが多い職場だよ。

条件の見方が分かると、求人票の数字も落ち着いて読めるよ。

全部を一度に確かめなくていいの。気になる1つから始めよう。

よくある質問

看護師の給料が高い病院は、どこですか?

公的な統計に、病院ごとの給料の順位はありません。日本看護協会の調査では、設置主体や病床規模、都道府県で平均が違うことが分かります。受ける病院の条件を、同じ項目で見比べてください。

大きい病院ほど給料は高いのですか?

日本看護協会の2025年の調査では、勤続10年の税込給与総額の平均は、病床規模が大きいほど高めでした。ただし、回答した病院の平均で、個々の病院には当てはまりません。

求人票の月給が高い病院を選べばよいですか?

月給の総額だけでは決められません。夜勤手当を何回分入れた額か、賞与が何の何か月分か、昇給の仕組みはどうかを合わせ、年額に直して比べます。夜勤の回数が多い前提の額なら、体への負担も一緒に考えます。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

つぎに読む

この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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