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資格の全体像

看護師のフットケア資格。フットケア指導士など民間資格の条件と選び方

更新 2026年10月23日読むのに約7分

看護師がフットケアの資格を考えるとき、中心になるのは日本フットケア・足病医学会のフットケア指導士です。この記事では、受験資格・費用・更新を細則で確かめ、ストーマや糖尿病の資格、登録販売者との違いも並べます。

足のケアって、糖尿病の患者さんの多い職場だと、よく話題になるよね。

まずはフットケア指導士の条件から見ていこう。

フットケア指導士の受験資格と、費用・更新

フットケア指導士は、日本フットケア・足病医学会が認定する資格です。2025年4月16日制定の細則では、足病やフットウェアの知識と予防的フットケアの技術を身につけ、足病予防の普及・啓発ができる人を育てることを目的としています。対象は、健康な足や足病の予備軍の人へのケアと啓発で、治療の資格ではありません。公的な資格ではなく、学会の認定です。

フットケア指導士の条件(2026年度の案内)
項目内容
申請できる職種医師・看護師・准看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・介護福祉士など(免許を取って3年以上)
学会の会員歴学会に入会して4年以上たっていること(試験情報のページ)
受ける順番学会公認の指導士セミナーを受講 → 認定試験を受験 → 審査
費用受験料10,000円、認定登録料5,000円
2026年度の日程申請は2026年9月1日〜30日(終了)、試験は2027年1月10日〜31日
有効期間と更新交付日から5年後の年度末まで。更新には5年で50単位と、更新審査料10,000円・更新登録料5,000円

日本フットケア・足病医学会の認定制度規則・フットケア指導士細則・試験情報のページによる。セミナーの受講料は案内ごとに確かめる。

会員歴の4年が、いちばん先に効いてくる条件だよ。

看護師にとって、いちばん先に効いてくるのは会員歴です。試験情報のページでは、入会してから4年以上たっていないと受験できないとされています。免許を取って3年以上という条件は満たしていても、入会が遅いと、受けられる年が後ろにずれます。フットケアを仕事にしたいと思った時点で、入会の時期を確かめておきます。

更新の50単位は、学会の学術集会への参加(15単位)、学会のセミナー(10単位)、地方会(10単位)、指導士の実技講習会(5〜20単位)などで積み上げます。皮膚・排泄ケア認定看護師や日本糖尿病療養指導士の更新のための講習なども、学会の審査でフットケアに関連すると認められれば単位になります。5年で50単位なので、年に1〜2回は学会や講習に出る計画が要ります。

年の流れで見ると、受けられる時期がはっきりします。たとえば2026年に学会へ入会した人は、会員歴4年を満たすのが2030年なので、指導士の受験はそれ以降の年度になります(筆者による当てはめ)。その間に、学会公認の指導士セミナーを受講して修了証を手に入れ、申請の時期(2026年度は9月の1か月間)を逃さないようにします。2026年度の試験は、2026年11月から12月に予約を受け付け、2027年1月10日から31日の間に受ける形でした。会員歴を満たすまでの数年は、職場で足を観察した場面を記録し、学術集会に参加しておくと、受験後の更新の単位にもつながる学び方になります。

入会した年を手帳に書いておくと、受けられる年が分かるよ。

その先の資格:フットケア・足病治療認定師

同じ学会には、「フットケア・足病治療認定師」もあります。細則では、足病のある人のQOLの向上のため、治療・ケア・予防の知識を身につけ、多職種の連携を実践できる人を育てることを目的にしています。細則では、フットケア指導士の資格を持つ人が申請できます。日本看護協会の認定看護師のうち、皮膚・排泄ケア、糖尿病看護、腎不全看護、透析看護の資格を持つ人は、指導士を持っていなくても申請できます。

学会の認定制度規則では、認定を受ける人に共通して、4年以上続けて学会の正会員であることと、4年以上足病の予防・治療・創傷管理に従事したことが求められています。認定師の申請では、症例の記録の提出も細則に書かれていて、看護師の場合は、足病の危険因子がある人の予防計画を書いた予防記録5症例と、足病のある人の治療の経過を書いた医療記録5症例の、あわせて10症例です。費用は、認定審査料10,000円、認定登録料10,000円です。症例の記録は、日々の看護の中で少しずつ残しておかないと、申請の時期に集められません。

フットケア指導士

予防的なフットケアと啓発が役割。免許後3年・会員歴4年・セミナー受講・試験で目指します。

フットケア・足病治療認定師

足病のある人への治療とケアの実践者、多職種をつなぐ役割の資格。指導士か、皮膚・排泄ケアなどの認定看護師が入口で、10症例の記録が要ります。

ストーマ・糖尿病・アロマ・登録販売者は、どう違うか

ストーマ(人工肛門・人工膀胱)のケアを深めたい人は、日本看護協会の認定看護師の「皮膚・排泄ケア」分野が中心の入口です。認定看護師は、教育課程の修了と通算5年以上の実務などが条件で、学会の認定とは仕組みが違います。日本看護協会の看護研修学校の2027年度募集要項にも、皮膚・排泄ケアの学科名が出てきます。皮膚・排泄ケアの認定看護師は、学会の細則でフットケア・足病治療認定師の申請資格にもなっているので、ストーマとフットケアの両方に関わりたい人には、つながりのある道です。制度の全体は認定看護師と専門看護師の違いで比べています。

糖尿病の療養指導を深めたい人は、日本糖尿病療養指導士があります。認定機構の案内では、看護師などの資格があり、過去10年以内に通算2年以上、通算1,000時間以上の療養指導を行ったことなどが受験資格です(基準日は受験年度の6月30日)。フットケアと組み合わせる人もいるので、どちらの経験を先に積むかを考えます。

登録販売者は、一般用医薬品の販売に関わる都道府県の試験の資格です。厚生労働省の通知(2014年8月19日)で、受験資格として求めていた実務経験などの要件は、2015年4月1日から不要になりました。看護師でなくても受けられる試験なので、看護の経験そのものが受験で有利になるわけではありません。ドラッグストアなどで働く道を考えるときの選択肢です。アロマに関わる名前の認定は、運営団体が多く条件もさまざまなので、団体の正式名称と、受験資格・費用・更新を公式の案内で確かめてから考えます。

取る前に、職場での使いどころを決める

民間の資格は、取るだけでは給与や役職に結びつくとは限りません。手当があるかは、勤め先の給与規程で決まります。先に、資格を使う場面を決めておくと、取ったあとに生かしやすくなります。たとえばフットケアなら、糖尿病の外来での足の観察、透析室でのフットチェック、訪問先での爪や皮膚の観察など、いまの職場で足を見る場面がどれだけあるかを書き出します。

フットケア資格を考えはじめたときのチェック

救急系の講習との比べ方はACLS・BLS・ICLSの違い、資格の全体の地図は看護師が取れる資格の早見表にまとめています。

足を見る場面が多い職場なら、きっと生かしやすい資格だよ。

よくある質問

看護師がフットケア指導士を受けるには、何が必要ですか?

日本フットケア・足病医学会の細則では、看護師の免許を取って3年以上たっていること、学会公認の指導士セミナーを受講していることが条件で、試験情報のページでは学会に入会して4年以上が必要とされています。受験料は10,000円、認定登録料は5,000円です。

フットケア指導士の資格は、更新が必要ですか?

有効期間は交付日から5年後の年度末までで、更新には5年で50単位が要ります。学術集会への参加は15単位、学会のセミナーは10単位などと決められています。更新審査料10,000円と更新登録料5,000円もかかります。

看護師が登録販売者を取る意味はありますか?

登録販売者の試験は、2015年4月から学歴や実務経験の要件がなくなり、看護師でなくても受けられます。看護の経験で受験が有利になるわけではないので、ドラッグストアなどで一般用医薬品の販売に関わる働き方をしたいかどうかで考えます。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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