病院以外の仕事
保育園看護師の仕事内容。保育にどこまで入るかと求人の見方
更新 2026年10月23日読むのに約6分
この記事には広告(PR)を含みます。転職サービスは、順位を付けず、同じ書式で並べています。
病院から離れて、子どもに関わる仕事をしたい人に、保育園の看護職は関心を持たれやすい選択肢です。この記事では、仕事内容・園の種類ごとの違い・求人で確かめる点を順に整理します。
子どもたちの小さな変化に気づく仕事って、あたたかいよね。
園の中でどう動くのか、順に見ていこう。
保育園で働く看護師の、仕事内容
保育園で働く看護師は、病気を治す役割ではなく、子どもたちが健康に過ごせるように支える役割です。園に常に医師がいるわけではないため、日々の体調の変化に気づいて、必要なときは保護者や園医に伝える、という動きが中心になります。
日々の仕事の例は、次のとおりです。園の規模や、看護師の人数によって、どこまで担当するかは変わります。
- 朝の健康観察:登園時の顔色・熱・機嫌などを見て、保育士と共有する
- けが・体調不良の対応:応急処置と、保護者への連絡のしかた
- 感染症の予防:手洗い・消毒の習慣づくり、流行時の対応の確認
- 健康に関する記録:身長・体重の記録、与薬の記録など
- 保護者との関わり:体調の変化や、家庭での過ごし方についての声かけ
- 職員への助言:保育士に向けた、応急処置や衛生の話
病院との大きな違いは、相手が、言葉でうまく伝えられない年齢の子どもである点です。表情やしぐさ、普段との違いに気づく力が、仕事の中心になります。また、保育士と協力して、保育の流れの中で健康を見ていくため、チームでの動き方も、病棟とは違います。
保育園では、看護師が保育士と一緒に、子どもの世話を担当する場合もあります。どのくらい保育に関わるかは、園ごとに違い、看護師として健康管理に専念する園もあれば、子どもと一緒に過ごす時間が長い園もあります。この点は、求人票では見えにくいため、応募前に聞いておきます。
保育にどこまで入るかには、国の基準も関わっています。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準33条は、保育所に置く職員を保育士・嘱託医・調理員とし、保育士の数を、乳児おおむね3人につき1人以上などと定めています。看護師の配置は、この条文では求められていません。そのうえで、同じ基準を改正した省令(平成10年厚生省令第51号)の附則は、当分の間、保育所に勤務する保健師・看護師・准看護師を、1人に限って保育士とみなして数えることができるとしています。乳児が4人未満の保育所では、子育ての知識と経験のある看護師を置き、保育士の支援を受けられる体制を取ることが条件です。
つまり、看護師が保育士の数に含まれている園では、看護師も保育の担い手として数えられていて、クラスに入る時間が長くなりやすい、ということです。反対に、保育士の数とは別に看護師を置いている園では、健康管理に専念しやすくなります。面接で「看護師は保育士の配置の数に含まれていますか」と聞くと、働き方の違いがはっきりします。
学校で働く看護の仕事は、子どもに関わる点が近いものの、年齢層や仕事の中身が違います。学校で看護師として働くにはにまとめているので、保育園と並べて読むと、違いが分かりやすくなります。
1日の流れの例を挙げると、朝は、登園してくる子どもたちを、保育士と一緒に迎えながら、顔色や機嫌を見ます。気になる子には、保護者から前日の様子を聞きます。日中は、けがや発熱の対応、午睡中の様子の観察、給食やおやつ後の様子の確認などがあります。夕方は、お迎えの保護者に、その日の体調の変化を伝えて、記録をまとめます。園の決まりによって、与薬の扱いや、保護者への伝え方は変わるので、入職したら、最初に園のルールを確認します。
感染症が流行する時期は、動きが変わります。登園する子どもの体調をこれまで以上に細かく見て、同じクラスで症状が続いていないかを、記録で確かめます。保護者や職員への、手洗いや消毒の声かけも増えます。園の中で、どの症状のときに、どう連絡して、いつ登園できるのかという決まりは、園ごとに定められているので、決まりを読み込んでおくと、判断に迷う場面が小さくなります。
求人票の見方。園の種類と、働き方の確認
求人票は、次の順番で見ると、読み違いが小さくなります。図のとおり、まず勤務の形、次に園の種類、そのあとに配置と仕事の範囲、最後に見学です。
- 勤務の形常勤・パート・時間
- 園の種類運営や規模を見る
- 配置と人数看護師は何人か
- 仕事の範囲保育にどこまで入るか
- 見学雰囲気を見る
順番に見ていくと、確かめ忘れが減るよ。
勤務の形では、日勤が中心で、夜勤がない求人が多い一方で、保育の時間が長い園では、早番や遅番がある場合があります。開園時間と、看護師の勤務時間が、どう対応するかを、確かめておきます。土曜の保育がある園もあるため、休みの取り方も聞いておくと安心です。
園の種類によって、確かめる点が変わります。運営している主体や、規模、子どもの人数で、看護師の人数や、期待される役割が違います。次の表に、主な見方をまとめました。
| 見る点 | 確かめること |
|---|---|
| 規模が大きい園 | 看護師の人数、他の職員との役割分担 |
| 小規模・少人数の園 | 看護師が1人か、保育にどこまで入るか |
| 企業内・事業所内の園 | 勤務時間の決まり、親会社の就業の考え方 |
| 病児・病後児を預かる施設 | 医療的な判断の範囲、相談できる医師の有無 |
園ごとに違うので、求人票・見学・面接で確かめる
園の名前より、中身を見ていくんだね。
給与については、病院と比べて、夜勤の手当がない分、総額が違う場合があります。ただ、基本給や賞与の考え方も、園ごとに違い、一概には言えません。年収の目安は、求人ごとの内訳で見ると、分かりやすくなります。数字は、公開されている情報の範囲で見て、決めつけないでおくのが安全です。
見学で聞くことは、この5つだけ書いておけば足りるよ。
子どもが好き、だけで決めない。向き不向きと応募前の考え
保育園の看護職に向いているのは、子どもの小さな変化に、気づける人です。表情・動き・食欲などの、ちょっとした違いを見つけて、保育士や保護者に伝える力が役に立ちます。子どもが好きで、体調の変化に気づくのが得意な人は、仕事のやりがいを感じやすいでしょう。
一方で、処置の機会が少ないため、病院での手技を磨きたい人は、物足りなさを感じる場合があります。また、保護者への声かけや、保育士との連携が多くなるため、人と話すことが、日々の中心になります。看護の専門性を、相談や伝達の形で生かす点が、病院とは違います。
小児科の経験がなくても、応募できる求人はあります。ただ、子どもの体の特徴や、年齢ごとの発達の違いは、病院の成人看護とは別の知識が要るため、入職後に学ぶ時間があるかを聞いておくと安心です。内科や外来で、観察や声かけを大事にしてきた経験は、子どもの変化に気づく力につながります。応募のときは、そうした経験を、場面ごとに職務経歴書に書き出しておきます。書き方は、看護師の職務経歴書の書き方に整理しました。
探す先は、転職サイト、転職の窓口になる会社、自治体や園の公式ページなどです。条件を比べるときは、同じ項目で見比べると、違いが分かりやすくなります。選び方は、転職サイトの選び方にまとめました。
病院以外の職場の全体像は、病院以外で働く看護師の選択肢で見渡せます。日勤中心で、平日に働く職場をほかにも比べたい人は、看護師が企業で働くにはも参考になります。美容の分野に関心がある人は、美容クリニックで働く看護師も、あわせて読んでみてください。
子どもの体調は待ってくれないから、責任も軽くはないよね。
子どもが好きという気持ちは、立派な理由になるよ。
よくある質問
保育園の看護師は、どんな仕事をしますか?
朝の健康観察、けがや体調不良の対応、感染症の予防、健康の記録、保護者や職員への声かけなどが中心です。保育にどこまで入るかは、園ごとに違うので、見学や面接で確かめます。
保育園の看護師は、保育士の代わりになりますか?
国の基準の経過措置で、保育所に勤務する保健師・看護師・准看護師を、1人に限って保育士の数に含めることができます。乳児が4人未満の保育所では、子育ての知識と経験のある看護師を置き、保育士の支援を受けられる体制が条件です。含まれている園では、保育に入る時間が長くなりやすくなります。
保育園の看護師の年収は、病院より低いですか?
園ごとに違い、一概には言えません。夜勤の手当がない分、総額が変わる場合はありますが、基本給や賞与の考え方も園で違うので、求人ごとの内訳で比べてください。
小児科の経験がなくても、保育園の看護師になれますか?
小児科の経験を条件にする求人もあれば、経験を問わない求人もあります。応募の条件は、求人ごとに違うので、募集要項で確かめてください。
出典・参考(公的な情報)
法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。
つぎに読む
この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。