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新人期の揺れ

新人看護師が3ヶ月目に辞めたいと思ったとき。揺れの理由と過ごし方

更新 2026年10月23日読むのに約6分

3か月目に「辞めたい」が浮かぶのは、弱いからではなく、最初の緊張がほどけて、疲れと現実が一度に見えてくる時期だからかもしれません。この記事では、その揺れを時期の流れで整理します。

3か月目って、しんどくなりやすい時期だよね。

毎日通ってきたこと、ちゃんと見ているよ。

最初の3か月は、こんなふうに流れていく

入職して3か月のあいだは、気持ちも体も、同じ調子では進みません。施設によって研修の組み方は違いますが、揺れが出やすい流れには、似たところがあります。次の図は、起きやすい流れを、例としてまとめたものです。

最初の3か月に、起きやすい揺れ(例)
1か月目緊張・覚えることが多い
2か月目少し慣れる・指摘が増える
3か月目疲れが出る・次の段階が近づく

例です。公的な調査にもとづく図ではなく、実際の流れは施設や部署、本人の状況で違います。

人によって、揺れる時期はずれるよ。

1か月目は、緊張で気持ちが張っています。覚えることは多くても、「新人だから」と周りも見てくれている場合があり、疲れを意識しにくい時期かもしれません。

2か月目になると、少し慣れてきます。その分、指摘が増えたように感じることがあります。できることが増えたから、見える課題も増える、ということもあります。

3か月目は、張っていた緊張がゆるみ、それまでの疲れが表に出やすくなります。夜勤が始まる、受け持ちが増えるなど、次の段階が近づく施設もあります。そこに、慣れない生活の疲れが重なるため、辞めたい気持ちが浮かびやすい、と考えられます。

これは、誰にでも同じように起きる流れではありません。浮かばない人もいます。ただ、浮かんだからといって、向いていない証拠とも言い切れません。いまの気持ちは、時期の疲れが混ざっているかもしれない、という見方も、持っておけます。

揺れ方にも、人によって違いがあります。1か月目から重く感じる人もいれば、3か月目を過ぎてから急に来る人もいます。周りの同期と比べて、自分だけ遅れている、と感じるときも、同じ時期でも、配属や教わる人が違えば、見えている景色は違います。比べる相手は、同期より、1か月前の自分のほうが、役に立ちます。

3か月目に重なりやすい、4つの節目

3か月目がしんどくなりやすいのは、疲れだけが理由ではありません。この時期には、職場の側の節目がいくつも重なります。施設によって時期は違いますが、どれが自分に当てはまるかを見ると、揺れの正体がつかみやすくなります。

  • 研修の区切り:入職直後の集合研修が一段落し、部署での実地の指導が中心になる。教わる場が「教室」から「現場」に移り、急に厳しくなったと感じやすい
  • 3か月面談:師長や教育担当との面談を、この時期に置く施設がある。できていないことを言われそうで、前の週から気が重くなる人もいる
  • 夜勤の始まり:夜勤の見学や、先輩と組んでの夜勤が始まる施設がある。生活のリズムが変わり、眠りが崩れやすい
  • 試用期間の終わり:試用期間を3か月としている職場では、ちょうど区切りに当たる。本採用の前に辞めたほうがいいのか、と考え始めるきっかけになりやすい

面談は、評価される場というより、困っていることを伝えられる数少ない場です。眠れていない、夜勤が不安、教わり方が合わない、といったことを、1つだけでも持っていくと、勤務や指導の調整につながることがあります。何を話すか決められないときは、下の3日間のメモをそのまま見せる方法もあります。

試用期間について、知っておくと落ち着ける事実があります。試用期間中も労働契約はすでに成立していると考えられていて、辞めるときの申し出の考え方は、試用期間のあとと変わりません。期間の定めのない雇用なら、民法627条1項で、退職の申し入れから2週間で雇用が終わるのが原則です。就業規則に「1か月前まで」などの決まりがあれば、それもあわせて確かめます。「本採用の前に辞めないと手続きが面倒になる」と急ぐ必要はありません。

今日から3日間、書いてみること

体の疲れ・仕事の中身・人とのつき合いのどれが一番重いかを分けて考える方法や、辞めるか続けるかの見分け方は、新人看護師が辞めたいときに詳しくまとめています。この記事では、3か月目に特有の節目に絞りました。眠れない、食べられない、涙が止まらない、出勤前に強い不安が続く、といった状態が何日も続くときは、整理より先に、休むことと、話せる人に話すことを優先します。

ここで、あたたかいものでも飲んで、ひと休みしよう。

続ける・休む・相談する。3つの選択肢

辞めたい気持ちが出たとき、選べる道は、辞めるか続けるかの2つだけではありません。大きく分けると、次の3つがあります。

  • 続けながら調整する:先輩や師長に、教わり方や勤務の負担について話してみる
  • 休んで様子を見る:眠れない・食べられないが続くときは、休むことを先に考える
  • 辞めることを考える:急がず、時期や手続きを、あとで落ち着いて確かめる

続けながら調整する場合も、動かせるところは3つに分けられます。1つ目は、教わり方で、手順の見方や、質問するタイミングを、先輩と決め直す方法です。2つ目は、勤務で、連続して入る勤務の負担を、勤務表を作る人に伝える方法です。3つ目は、人で、相談する相手を増やす方法です。担当の先輩を変えられるかは、施設によって違うため、聞いてみなければ分かりません。

どれを選ぶかを、今日決めなくても大丈夫です。気持ちが揺れているときの決断は、あとで振り返ると、違って見えることがあります。決めるのは、休めたあとでも遅くありません。

最近、眠れない日が続いていて、仕事の覚え方についても相談したいです。少しお時間をいただけますか。

先輩や師長に、相談を切り出す例

相談がしにくい相手のときは、同期や、職場の外の窓口に話す方法もあります。眠れない、食べられない、気持ちの落ち込みが続くときは、医療機関や職場の相談窓口に話すことを考えてください。このサイトは診断をしません。話せる窓口は、つらいときの窓口にまとめてあります。

3か月目の、1週間の過ごし方

辞めたい気持ちが強いときは、1週間を1つの単位にして、小さく回していきます。大きな判断を、1週間ごとに先送りしながら、書く・話す・休む・見直す、を繰り返します。

1週間ごとに回す、4つの動き
  1. 一日を書く眠れた時間・しんどさ
  2. ひとりに話す先輩・同期・窓口
  3. 休日は休む予定を詰めない
  4. 週末に見直す変わったことを探す

回し続けているうちに、見え方が少しずつ変わるかもしれないよ。

休日の使い方も、この時期は大事です。予定を詰め込んで回復できないまま、次の週を迎えると、疲れが積み重なります。何もしない日を、あらかじめ1日つくっておくと、気持ちの揺れが少し小さくなるかもしれません。人に会うより、眠るほうが先、という週があっても、それは怠けではありません。

話す相手は、一人で十分です。先輩でも、同期でも、職場の外の人でも、だれでもよいです。内容は、結論でなく「今日はこうだった」で足ります。

新人の勉強の進め方については、新人の勉強の進め方に別にまとめてあります。1人で動く日が近づいている不安は、独り立ちの不安にあります。

話せる相手がいないときは、窓口も使えるよ。

今日は、早めに休んでね。

よくある質問

新人の3か月目に辞めたいと思うのは、普通ですか?

日本看護協会の「2025年 病院看護実態調査」では、2024年度の新卒採用者の離職率は8.4%でした。月ごとの数字はありませんが、1年目のうちに辞める人が一定の割合でいるのは事実です。数字の読み方は[看護師の離職率](/rishokuritsu/)にまとめています。感じたこと自体を責めずに、いまの状態を整理してください。

3か月で辞めたら、次の就職に不利になりますか?

個別の判断はできません。次の職場の面接で、理由をどう伝えるかは、[退職理由の伝え方](/mensetsu-taishoku-riyuu/)で整理しています。辞めると決める前に、読んでおくこともできます。

眠れない日が続くときは、どうすればよいですか?

眠れない、食べられない、気持ちの落ち込みが続くときは、医療機関や職場の相談窓口に話すことを考えてください。このサイトは診断をしません。窓口は[つらいときの窓口](/support/)にあります。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

つぎに読む

この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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