貯金・家計
看護師が貯金できない原因を、出ていくお金から見るチェックリスト
更新 2026年10月23日読むのに約6分
貯金できないとき、収入が低いせいだと考えがちです。ですが、どんな型で出ていっているかを見ると、手が届く所が見つかることがあります。
夜勤明けのコンビニって、気づいたら手が伸びちゃうよね。
「貯金できない」は、2つに分けて考える
貯金できない、といっても、中身は2つに分かれます。1つは、そもそも毎月の最後に、お金が残らないこと。もう1つは、残っているのに、気づくと使ってしまうことです。前者は出ていく額や項目を見直す話で、後者は残し方の話です。どちらなのかが分かると、手を付ける所が変わります。
分け方は簡単です。給料日の次の給料日の前日に、口座に残っている額を、毎月、同じ日に見ます。残りがほとんど出ない月が続くなら前者、残る月もあるのに、貯金が増えていないなら後者の可能性があります。看護師は、夜勤の回数で手取りが動きやすく、残る額も月ごとに変わります。1か月だけで決めつけず、3か月ほど並べて見ます。
出ていくお金を、4つの型で見る
出ていくお金を、次の4つの型に分けると、原因が見えやすくなります。細かい家計簿を作らなくても、明細や通帳を見ながら、型ごとに合計を出すだけで始められます。
- 決まって出ていく型:家賃、スマホ、保険、サブスクの月額、奨学金の返済、ローンなど。毎月ほぼ同じ額が出る
- 夜勤・勤務に連動する型:夜勤明けの食事、タクシー、コンビニ、仮眠用のカフェ、シフトの合間の買い物など。勤務の多い月に増える
- 年に数回まとめて出る型:保険の年払い、更新料、免許や資格の更新、帰省、冠婚葬祭、学会・研修の費用など。月割りで見ないと、見落としやすい
- 自分のための型:服、美容、趣味、飲み会、ご褒美の買い物など。疲れが強い月に増えやすい
それぞれの型で、減らしやすさが違います。決まって出ていく型は、一度見直せば、毎月の効果が続きます。夜勤・勤務に連動する型は、出費をゼロにするのではなく、「疲れた日の出費の置き場所」を決めておく考え方があります。たとえば、夜勤明けに食べるものを前の日に用意しておく、などです。年に数回の型は、月割りにして、毎月少しずつ別の口座に避けておくと、まとまった出費の月に慌てません。
年払いの月割りは、計算が簡単です。たとえば、年に1回6万円の更新料なら、6万円を12で割って、月5,000円を別の口座に避けておきます(計算のための例です)。更新の月に口座が空にならず、生活費を削らずに済みます。サブスクは、契約したことを忘れやすい項目です。明細の中で、毎月同じ名前で出ている引き落としを、1つずつ「先月使ったか」で見ます。使っていないものは解約し、使っているものは残す、で十分です。
夜勤・勤務に連動する型は、勤務表と並べて見ると、パターンが出ます。夜勤の前日と当日、明けの日、休みの日の、それぞれの出費に印をつけます。夜勤明けの日に出費が集まっているなら、疲れている日の「買う場面」を減らす工夫が効きます。飲み物と軽食を持っていく、帰り道の寄り道の上限を決める、といった小さな決めごとです。3か月分を並べるときは、夜勤の回数も一緒に書くと、回数の多い月に、どの項目が増えるかが見えます。
自分のための型は、削るのではなく、上限を決めて、使うことを前提にします。休めないほど働いている人にとって、ご褒美は大事なケアでもあります。ここを全部止めると、反動で別の出費が増えることもあります。
- 1か月を書き出す明細と通帳から
- 4つの型に分ける固定・勤務・年払い・自分
- 一番大きい型を見る丸をつける
- 1つだけ手を付ける減らす・避けておく
- 翌月に見直す同じ日に残りを見る
全部やらなくていいよ。1つだけで十分。
どの型も、思い当たるところがあって、ちょっと耳が痛いかも。
責めるためじゃなくて、見つけるためのメモだから、気楽にいこうね。
残っているのに増えない人は、残し方を変える
給料日に口座へお金が入って、月の終わりに少し残るのに、貯金が増えていない人は、残ったお金が、普段使う口座の中に混ざっていることが多いです。見えている残高が多いと、ついつい使ってしまうのは、自然なことです。
この場合は、「残ったら貯める」から、「先に避けてから、残りで暮らす」に順番を入れ替えます。給料日に、普段使う口座とは別の口座に、決めた額だけ移します。額は、無理のない小さな額から始めます。続けられる額でないと、1か月で止まってしまうからです。
別の口座に避けた額は、2つの目的に分けておくと、使い道を迷いにくくなります。1つは、年に数回まとめて出る支出のための分。もう1つは、収入が途切れたときのための分です。後者の必要額の考え方は、看護師の貯金の必要額を出す手順で扱っています。節約の方法そのものは、看護師の節約にあります。
手取りの内訳を見直したいときは、給与明細の見方で、控除や手当を確かめておくと、固定の出費と合わせて考えやすくなります。手取りの内訳が分かると、動かせる出費と動かせない出費を、分けて考えられます。
- 一番大きい型:(例)夜勤・勤務に連動する型
- 手を付けること:(例)夜勤明けの食事を、前の日に用意する
- 年に数回の出費:(例)年払いを12で割って、別の口座へ
- 来月、同じ日に見る残高:
例のとおりでなくても、書けたら十分だよ。
立場によって、先に見る型が違う
どの型から見るかは、いまの立場で変わります。一人暮らしを始めたばかりの新人の時期は、家賃や光熱費、スマホなど、決まって出ていく型が大きくなりやすく、最初に型ごとの合計を出すだけで、全体像がつかめます。夜勤を続けている中堅の人は、勤務に連動する型の影響を受けやすいので、勤務表と並べて見る価値があります。
非常勤やパートで働く人は、月の収入そのものが動きます。決まって出ていく型が、収入の少ない月に重くのしかかるので、一番少なかった月の手取りを基準に、避ける額を決めておく考え方が合います。子育て中の人は、年に数回まとまって出る型(園や学校の費用、行事)が大きいことがあり、月割りにして別の口座に避けておくと、慌てにくくなります。どの立場でも、見る順番を変えるだけで、使う道具は同じです。
今月できなかったからといって、今後もできないわけではありません。月に1回、同じ日に見直す形を続けます。お金より休むことが先に思えるときは、つらいときの窓口も開けておきます。
1つ見つかったら、それで今日はおしまいにしよう。
来月の同じ日に、また見ればいいからね。
よくある質問
看護師で貯金できないのは、普通のことですか?
人によって事情が違うので、一概には言えません。夜勤の回数で手取りが動くことや、疲れた日の出費が増えやすいことは、貯金の増え方に関わります。出ていく額を型に分けて見ると、原因を探しやすくなります。
20代で、貯金ゼロは遅いですか?
遅いかどうかは、年代だけでは決まりません。まず1か月の出ていく額を数えて、一番大きい型を見つけるところから始められます。小さな額を、別の口座へ避ける習慣が、最初の一歩になります。
家計簿は、つけたほうがよいですか?
細かく全部つけなくても、4つの型ごとの合計を出すだけで、見えることがあります。続かないときは、月に1回、明細と通帳を見ながら、型ごとの合計だけ書く方法もあります。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。