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転職の準備

看護師の面接での退職理由・転職理由の話し方。理由別の言い換えと文例

更新 2026年10月23日読むのに約6分

この記事には広告(PR)を含みます。転職サービスは、順位を付けず、同じ書式で並べています。

退職理由は、面接で特に答えにくい質問の一つです。事実は変えず、話す重心を「これからしたいこと」に移すと、無理なく話せます。理由別の言い換えと、文例をまとめます。

退職理由を聞かれると、胸がきゅっとなるよね。

事実と、これからのことを、分けて書いてみよう。

面接官が、退職理由から確かめていること

退職理由は、辞めた事実を責めるために聞かれるわけではないと考えられます。多くの場合、同じ理由でまた辞めてしまわないか、自分の職場で続けられそうか、を確かめるための質問です。聞く側の関心は、「ここで長く働けるか」に近いでしょう。

そのため、答えの目的は、理由を説明しきることではありません。理由を事実として短く伝え、それが次の職場の条件につながっていることを示す、ことが目的です。

事実を隠す必要はありません。ただし、前の職場や人への評価を言葉にしすぎると、「同じことが起きたら、また不満を持つ人かもしれない」という印象を与えることがあります。事実と評価を分けて、事実のほうを話します。

質問の全体像は、転職面接の質問と答え方にあります。この記事は、面接で話す退職理由に絞って、理由別の言い換えを深めます。職場に辞めると伝えるときの理由の言い方は、看護師の退職理由の伝え方で扱っています。自己紹介や長所・短所は、自己紹介と長所・短所の答え方で扱っています。

うまく言葉にできない理由があっても、おかしくないよ。

転職理由で多いものと、理由別の言い換え

ほかの人がどんな理由で辞めているかも、参考に見ておきます。厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、転職して入職した女性が前の職場を辞めた理由は、「その他の個人的理由」を除くと「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が12.9%で最も多く、「職場の人間関係が好ましくなかった」が11.5%で続きました。男性では「給料等収入が少なかった」が9.9%で、定年・契約満了に次ぐ2番目でした。全産業の集計で、看護師だけの数字ではありません。

看護師については、日本看護協会の2025年病院看護実態調査に、新卒の看護師が辞めた理由を看護管理者に聞いた結果があります(5つまで、993病院)。「健康上の理由(精神的疾患)」54.6%、「自分の看護職員としての適性への不安」46.6%、「上司・同僚との人間関係」27.0%などが挙がりました。管理者から見た新卒の理由で、本人の答えとは限りません。

どちらの調査でも、勤務の条件と人間関係はよく挙がる理由です。面接官も聞き慣れている理由なので、隠すより、短く事実を伝えて次の希望につなげるほうが自然です。ここからは、看護師の転職で挙がりやすい理由を5つに分けて、事実の話し方と言い換えの方向を並べます。

  • 人間関係:誰が何をしたかは話さない。「情報を共有しながら進める職場で、働きたい」と、働きたい形を話す
  • 夜勤・勤務時間:「夜勤が続き、生活のリズムを保つのが難しくなった」と事実を短く。そのうえで「日勤中心で、長く続けたい」と、続けたい形につなげる
  • 給与・待遇:金額の不満には触れず、「役割や経験を評価する仕組みのある職場で働きたい」と、評価の仕組みに話を寄せる
  • キャリア・専門性:「〇〇の経験を、さらに広げたいと考えた」と、広げたい領域を具体的に話す
  • 体調・家庭の事情:現在の状況と、働ける範囲を事実で。詳しい病名や家庭の事情は、必要な範囲だけ

どの理由でも、順番は、事実 → これからしたいこと → この職場で、の3つです。1つ目の事実は、1文で止めます。2文以上になると、不満を並べているように聞こえやすくなります。

文にすると、次のようになります。事実の1文と、したいことの1文の、2文で足ります。

  • 夜勤が理由:「夜勤の回数が続き、生活のリズムが保ちにくくなりました。日勤中心で、継続して患者さんと関われる働き方を選びたいと考えています。」
  • 人間関係が理由:「情報共有の機会が少ない環境でした。チームで確認しながら進める経験を積みたいと考えるようになりました。」
  • キャリアが理由:「内科の経験を重ねるなかで、外来での継続的な関わりに関心を持つようになりました。」
  • 家庭の事情が理由:「家族の状況が変わり、勤務時間が安定した環境で働く必要が出てきました。経験を活かして、長く続けたいと考えています。」
退職理由の言い換えメモ
  • 事実(1文):夜勤が続き、生活のリズムが保ちにくかった
  • したいこと:日勤中心で、長く続けられる働き方
  • この職場で:外来で、継続して患者さんと関わりたい
  • 話さないこと:人の名前・評価・職場への不満

事実は1文だけ。そのあとに、したいことを置いてみよう。

深掘りされたときの返し方

退職理由は、一度答えても、深掘りされることがあります。「その点は、相談しましたか」「今の職場で改善できなかったのですか」などです。ここで防御的になると、答えが長くなります。事実と、取り組んだことを、簡潔に答えます。

「相談しましたか」と聞かれたとき、相談した事実があれば、そのまま話せます。相談していなければ、「相談の機会が持てませんでした」と事実を認め、「今後は、入職前に確認したいと考えています」と、学びに変えます。

今の職場でも、夜勤の回数について上司に相談しました。人員の事情で調整が難しいと伺い、日勤中心で続けられる環境を探すことにしました。

相談したことがある場合の例

「また同じ理由で辞めませんか」と聞かれたら、不安を認めたうえで、入職前に確かめた内容を答えます。たとえば、「見学で、日勤中心の勤務の運用を伺い、続けられると考えました」。確かめた事実があれば、説得力が増します。確かめる手順は、転職で失敗しないために、入職前に確かめておきたいことにまとめています。

話さないほうがよいことと、正直さの線引き

嘘をつく必要はありません。ただし、すべてを話す必要もありません。線引きの目安は、「事実か」「その職場に関係があるか」「相手が特定されないか」の3つです。

話す・話さないの、目安
内容話し方の目安
人の名前・個人への評価話さない。状況や仕組みの話に置き換える
職場への不満の言葉事実を1文にして、したいことに移す
体調・家庭の事情働ける範囲と、必要な配慮を、事実だけで
短い勤務期間の理由事実を認め、そこからの学びを一言で

目安です。応募先や場面に合わせて調整してください。

全部話さなくていいけど、嘘はつかない。その間で考えよう。

短い期間で辞めた場合は、理由よりも、そこから何を学んだかを話せると、印象が変わります。たとえば、「入職前に、勤務の運用を十分に確かめなかった反省があり、今回は見学で確かめました」と話します。反省の言葉は短く、次の行動を長くします。

体調が理由の場合は、病名を話す必要があるかを、自分で判断します。話すときは、現在は働ける状態か、必要な配慮があるか、の2点を、事実で伝えます。働ける状態かどうかは、主治医に確かめてから話すと安心です。体調がつらい日が続くときは、つらいときの窓口にも話せます。

履歴書の退職理由欄と、面接の答えをそろえる

履歴書や職務経歴書にも、退職理由を書く欄や、書く場所があります。ここに書く言葉と、面接で話す言葉がずれると、深掘りされたときに答えが揺れます。書類では、短く事実だけを書き、詳しい背景は面接で話す、という分担が使いやすいです。

書類での書き方は、応募先の書式の指定に従います。短い勤務期間やブランクがある場合は、面接で詳しく聞かれる前提で、理由を一言添えておくと、読み手が状況をつかみやすくなります。

  • 書類:事実を一言(例:日勤中心の働き方に移るため)
  • 面接:その一言の背景を、事実1文としたいことで話す
  • 確認:書類と面接で、理由の方向が同じか、声に出して比べる

書類を先に書いておくと、面接の答えの核が決まります。面接の答えが先に決まっているなら、そこから、書類の一言を作ります。職務経歴書全体の書き方は、看護師の職務経歴書の書き方にまとめています。

答えを仕上げる確認

ひとりで抱えていた理由を、言葉にできたんだね。

面接の前に、声に出して一度だけ試してみようね。

よくある質問

人間関係が理由の退職は、面接でどう話せばよいですか?

誰が何をしたかは話さず、働きたい形に言い換えます。「情報を共有しながら進める職場で働きたい」のように、人ではなく仕組みや環境の話にすると、悪口に聞こえにくくなります。

退職理由が体調の場合、病名を話す必要がありますか?

話すかどうかは、自分で判断できます。話す場合も、現在は働ける状態か、必要な配慮があるかを、事実で伝えれば足ります。働けるかどうかは、主治医に確かめてから話してください。

看護師の転職理由で多いのは何ですか?

看護師に限った本人回答の全国統計は見当たりません。全産業の雇用動向調査(令和7年)では、女性の転職入職者は労働時間・休日などの労働条件(12.9%)と人間関係(11.5%)が上位でした。面接では、理由の多さより、次の希望につなげる話し方が大切です。

短期間で辞めたことを聞かれたら、どう答えますか?

事実を認めたうえで、そこから学んだことと、今回確かめたことを話します。反省は短く、次の行動を長くすると、前向きに伝わります。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

つぎに読む

この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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