職場選び
看護師が働きやすい職場を見分ける、見学と面接で聞く10の質問
更新 2026年10月23日読むのに約7分
この記事には広告(PR)を含みます。転職サービスは、順位を付けず、同じ書式で並べています。
「働きやすい」は、人によって意味が違う言葉です。この記事は見学と面接で聞く質問集で、時間・人・暮らしの3つの目盛りに分けた10の質問と答えの読み方をまとめます。見学で目にする場所と内定後の書面の確かめ方は、それぞれ別の記事に分けています。
働きやすさって、ふわっとしてるのに、聞き方しだいで見えてくるんだよ。
「働きやすい」を、3つの目盛りに分けて測る
職場の働きやすさは、「雰囲気がよかった」の一言でまとめられがちです。ただ、その一言では、入ってからの毎日がどう変わるのかが見えません。目盛りを分けて、それぞれに質問を用意すると、答えが具体的になります。
職場選びの確かめごとは、3つの記事で役割を分けています。この記事は「聞く質問」の担当です。見学の日に歩きながら見る場所と見学後のメモは転職の見学で確かめること、内定から入職までに書面で確かめることは入職前に確かめておきたいことにまとめました。3本を順に使うと、聞く・見る・書面で確かめるがそろいます。
- 時間の目盛り:夜勤・オンコールの回数、希望休の通り方、定時で終わる日、休憩の取りやすさ
- 人の目盛り:最初の1か月に付く人、相談の順番、急な欠員の回し方、スタッフの入れ替わり
- 暮らしの目盛り:有給休暇の使われ方、時短や夜勤なしなど、働き方を変えた前例
10の質問は、この3つに割り振りました。全部を聞く必要はありません。自分にとって外せない目盛りを先に決めて、そこに当たる質問を3〜5個選びます。外せない条件の決め方は条件の優先順位の決め方に、病院・クリニック・訪問など働く場所の種類の絞り方は看護師の働く場所の選び方に書きました。
| 目盛り | 質問の中身 | 聞く相手 | 答えが見えにくいとき |
|---|---|---|---|
| 時間(1・2) | 夜勤・オンコールの回数と、希望休の出し方 | 人事・採用担当 | 直近の数か月の実績を聞く |
| 時間(3・4) | 定時で終わる日と、休憩・残業の扱い | 現場の看護師 | 最近の1週間を例に聞く |
| 人(5・6) | 最初の1か月に付く人と、相談の順番 | 師長・現場 | 決まっているか、決まっていないかを聞く |
| 人(7・8) | 急な欠員の回し方と、入れ替わりの様子 | 師長・見学の案内役 | 最近あった欠員の例を聞く |
| 暮らし(9・10) | 有給の使われ方と、働き方を変えた前例 | 人事・現場 | 前例があるかを聞く |
番号をそのままメモに写しておくと、聞き忘れが減るよ。
時間の目盛り:夜勤・希望休・残業・休憩(質問1〜4)
- 質問1:1か月の夜勤(呼び出しのある職場は、その回数も)は何回ですか。夜勤と夜勤の間は、何日あけていますか
- 質問2:希望休は、月に何日まで出せますか。重なったときは、どう決めていますか
- 質問3:定時で終わる日は、週にどのくらいありますか。残業は、どう申告していますか
- 質問4:休憩は、どこで、どのくらい取れていますか。取れなかった日は、どうしていますか
質問1と2で見るのは、回数そのものより、答えが「決まり」なのか「実績」なのかです。「月に何回まで」と決まりで答えが返るのか、「だいたいこのくらい」と実績で返るのか。両方を聞いておくと、忙しい時期にどちらへ寄るかの目安になります。夜勤の回数の物差しは、夜勤の回数を数字で伝える方法に、希望休の出し方はシフト希望の出し方にあります。
質問3は、残業があるかないかより、「申告できるか」を見ます。残業そのものは、どの職場にもありえます。申告の方法が決まっていて、実際に使われているかが分かれ目です。残業の扱いは、看護師の残業の考え方にもまとめています。質問4は、休憩室の有無よりも、休憩に入る声かけが現場で通じているかを、見学で目にできます。
質問を並べると、頭が疲れちゃうね。ひと息ついてから、次を見よう。
人の目盛り:教え方・相談・欠員・入れ替わり(質問5〜8)
- 質問5:入職した最初の1か月は、誰が付いて、どこまで一緒に動いてもらえますか
- 質問6:困ったとき、誰に・どの順番で相談する決まりになっていますか
- 質問7:急に誰かが休んだとき、人手はどう回していますか
- 質問8:スタッフの入れ替わりは、最近どんな様子ですか
質問5と6は、教える体制が「人の善意」で成り立っているのか、「決まり」で成り立っているのかを見ます。付く人が決まっていて、その人の勤務と重なるように組まれているなら、体制としての準備があるということです。新人向けの教え方の考え方は、新人教育の仕組みにも書きました。
質問7は、欠員が出たときの、現場の動きを聞く質問です。応援を頼む先が決まっているのか、残ったスタッフで割り振るのか、師長が入るのか。どの答えが良い悪いではなく、自分が許容できる回り方かどうかを確かめます。質問8は、数字を聞きにくければ、「勤続の長い方と、新しい方の、どちらが多いですか」と聞き換えます。見学のときに、スタッフの年代や、声のかけ合い方を見ることも、答えの一部になります。
入職後の働き方をイメージしたくて、最初の1か月は、どなたと、どのくらい一緒に動いてもらえるかを教えていただけますか。
質問5を、働き方を知りたい気持ちとして聞く例
暮らしの目盛りと、持ち帰ったあとの読み方(質問9・10)
- 質問9:有給休暇は、希望した日に取れていますか。連休でまとめて取る人は、いますか
- 質問10:時短勤務や、夜勤なしへの変更など、働き方を変えた人は、これまでにいますか
質問9では、「取れます」という答えだけで終わらせず、「最近、取った人はいますか」と、前例に寄せて聞き換えます。質問10も同じで、制度があるかより、使った人がいるかが分かれ目です。制度が書いてあっても、使われた前例がなければ、自分が最初の1人になる可能性があります。これは悪いことではなく、事前に知っておくべきことです。前例が聞けないときは、見学の最後に「長く働いている方は、どんな形で続けていますか」と尋ねると、答えが返りやすくなります。家庭の事情で勤務の形が変わる場面を、職場がどう受け止めているかが、そこから伝わります。
聞く順番の目安です。見学で聞きにくいことは、面接や書面の確認に回します。
質問は、場面に合わせて配るんだね。
答えを持ち帰ったあとは、質問ごとに「具体的に答えが返った」「あいまいだった」「聞けなかった」の3つに分けます。一つの職場の答えを、他の職場と並べたときに、初めて違いが見えます。面接の場で聞きにくいことは、面接で使える逆質問の例も参考になります。書面で確かめる段階に進んだら、先に紹介した入職前の確認の記事を使います。
まずは1つだけ、メモの先頭に書き写してみよう。それで、もう準備は始まっているよ。
よくある質問
10個を全部聞くと、印象が悪くなりませんか?
全部を一度に聞く必要はありません。外せない目盛りの質問を3〜5個選び、残りは面接や条件の書面で確かめる形にすると、無理がありません。「働き方をイメージしたい」という聞き方にすると、答えてもらいやすくなります。
見学で現場の人に聞いても、本音は聞けませんか?
本音かどうかは、1人の答えからは分かりません。気持ちではなく、最近の1週間の流れのような事実で聞き、複数の人に同じ質問を出して照らし合わせます。答えがそろうか、ばらけるかも、情報になります。
見学1回で、働きやすさは判断できますか?
見学だけでは、見える範囲が限られます。求人票、見学、面接、条件の書面を組み合わせて、3つの目盛りのうち自分にとって外せないものを確かめてください。迷いが残るなら、決めるのを急がなくて大丈夫です。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。