辞める・続ける
看護師の辞めたい気持ちの波。強い日にしないこと・軽い日にすること
更新 2026年10月23日読むのに約6分
辞めたい気持ちは、毎日同じ強さではありません。強い日にしないことと、軽い日にすることを先に決めておくと、強い日に出した結論に振り回されにくくなります。
今日は、強い日かな、軽い日かな。どちらの日も、そのままでいいよ。
辞めたい気持ちに、波があるのは自然なこと
辞めたい気持ちは、一日の中でも、一週間の中でも、上がったり下がったりします。夜勤明けや、忙しかった週の終わりに強くなり、休みの日の午後に軽くなる、という動き方をする人もいます。波があること自体は、おかしなことではありません。
困るのは、強い日に出した結論を、軽い日の自分が引き受けることになる場合です。反対に、軽い日に「やっぱり続けよう」と思ったのに、強い日に同じ悩みがぶり返して、自分の気持ちが分からなくなる場合もあります。どちらも、日によってすることを分けていないと、起こりやすくなります。
この記事は、波の日ごとの過ごし方に絞っています。強い日と軽い日の違いを、1日1行の記録で見つける手順は、辞めたい気持ちの整理ノートにまとめてあります。記録をつけていなくても、次の行動リストは今日から使えます。
- 強い日が来るまず、そのまま受け止める
- 一言だけ書く結論は書かない
- 一晩おく休むことを先に
- 軽い日に見直す書いた一言を読む
強い日は、書いたら休む。それだけでいいよ。
強い日にしないこと4つ。取り消しにくいことは待つ
強い日に避けたいのは、あとから取り消しにくいことです。気持ちを我慢するためではなく、強い日の自分と軽い日の自分の、両方が納得できる形で決めるために待ちます。
- 退職の意思を、上司や周りに伝える:一度口に出すと、職場の人の受け止め方が変わり、撤回しても前と同じには戻りにくいことがあります。伝えるのは、軽い日にもう一度考えてからにします。
- 転職の応募や、転職サイトへの登録を進める:登録すると、連絡が続けて届くことがあります。強い日に始めた手続きは、軽い日の自分が断る手間を引き受けることになります。
- 辞める・続けるの結論を、人に話して決めてしまう:話すこと自体はよいことです。ただ、強い日に話すと、相手の一言で結論が決まってしまいやすくなります。強い日は、聞いてもらうところまでにします。
- 職場の人に、気持ちをぶつけるメッセージを送る:文字は残ります。送る前に下書きに保存して、翌日に読み返すだけで、送らずに済むことがよくあります。
4つに共通するのは、相手がいることです。自分の中だけで終わることは、強い日にしても取り返しがつきます。相手に届くことは、取り返しがつきにくくなります。迷ったときは、これは相手に届くことか、と一度だけ自分に聞きます。
例外は、からだの限界が近いときです。眠れない、食べられない、出勤の前に体が動かない、といった状態なら、待つより休むことが先です。その日に休みの連絡を入れることは、強い日にしないことには入りません。連絡の文例は、当日に休む連絡のしかたにあります。
強い日は、何かを決めなくていい日だよ。待つのも、ちゃんとした選択なんだ。
強い日にすること。一言だけ書いて、休む
強い日にできるのは、気持ちを書き留めるところまでです。書くのは、結論ではなく、その日いちばん重かった場面を一言だけです。「夜勤明け、ナースコールが続いた時間」くらいの短さで足ります。理由を考え始めると、強い日の解釈で文章が長くなるので、一言で止めます。
夜勤明けの日は、特に結論に向きません。睡眠が足りていないと、同じ出来事でも重く感じやすいからです。夜勤明けに強くなった気持ちは、眠ったあとの翌日にもう一度見ます。翌日になって軽くなっていれば、その差の分は、疲れが上乗せしていた分だと考えられます。
強い日が続くと、書くこと自体がつらくなることもあります。その日は書かずに休みます。書けなかった日があっても、次の軽い日にできることは減りません。強い日が週の決まった曜日や、特定の勤務のあとに集まっているかどうかは、整理ノートの記録で見えてきます。
軽い日にすること。事実と解釈を分けて、1つだけ動く
軽い日は、強い日に書いた一言を読み返す日です。読み返すときは、事実と解釈を分けます。「夜勤明けで、ナースコールが続いた」は事実で、「この仕事は向いていない」は、その日の解釈です。事実は軽い日にも残り、解釈は軽い日に変わることがあります。
事実が同じ形で何度も出てくるなら、それは職場に頼める材料です。夜勤のあとに強くなるなら、勤務の組み方の相談になります。同じ人との関わりのあとに強くなるなら、場面を絞った相談になります。勤務の組み方の話は夜勤の回数を数字で記録する方法、人との関わりの話は先輩との関係がつらいときに続きがあります。
最近、気持ちの強い日と軽い日があって、メモを取っています。強い日は、夜勤明けに多いようです。
上司や家族に話すときの一言の例
軽い日に決めるのは、1つだけです。頼むこと、調べること、聞いてみることのうち、今週できるものを1つ選びます。いくつも並べると、次の強い日に「何もできていない」と感じやすくなります。1つ終わったら、次の軽い日にまた1つ選びます。
メモを見せながら話すと、「疲れているだけ」「気のせい」と流されにくくなります。話す相手は、職場の人でなくても大丈夫です。家族や友人に、メモを見せながら話すだけでも、気持ちの整理が進むことがあります。そのうえで、変えられることを頼むのか、続ける形を探すのか、別の道を確かめるのかを選びます。続ける形は辞めたいけれど続ける選択、別の道は看護師を辞めて何をするかに並べています。
軽い日が来ないときは、待たずに休む
強い日と軽い日の差が大きい人もいれば、ずっと重い日が続く人もいます。軽い日がほとんどなく、休んでも戻らない、日常に影響が出てきた、というときは、待つことより、休むことと話すことが先です。待つかどうかより、休めているかのほうが先に来ます。
軽い日がない状態は、気持ちの弱さではありません。疲れが回復を上回っている、というサインのことがあります。辞める・続けるの判断も、休めてからで間に合います。決める順番は、辞めるか続けるかの決め方に、からだの軸を先にして並べています。
今日はここまでにして、休もうね。軽い日が来たら、そのときに1つだけ動こう。
よくある質問
昨日は辞めたかったのに、今日は平気でした。気持ちがぶれているのでしょうか?
強い日と軽い日があるのは、よくある動き方です。強い日は書き留めるだけにして、軽い日に読み返すと、どんな日に強くなるかが見え、相談の材料にもなります。
強い日に、勢いで退職を伝えてしまいました。どうすればよいですか?
まず、軽い日に気持ちを見直します。続けたい気持ちがあるなら、早めに上司に、強い日に伝えてしまったことと、いまの考えを落ち着いて話します。撤回できるかは職場によるので、話してみて確かめます。
強い日が続いて、軽い日がありません。どうすればよいですか?
軽い日がなく、眠れない・食べられない状態が出ているときは、待つより休むことが先です。つらいときの窓口や、医療機関に話してください。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。