辞める・続ける
看護師が辞めたいけれど続ける選択。続ける形を考えてみる
更新 2026年10月23日読むのに約6分
辞めたい気持ちがあっても、続けることを選ぶ人もいます。続けるのは、耐えることとは別で、続ける形を選び直すことでもあります。
辞めたい気持ちを抱えたまま、毎日出勤している。それだけで、すごいことだよ。
続けるのは、がまんと同じではない
辞めたい気持ちがあるまま続けることを、がまんだと感じる人がいます。何も変えずに耐え続ける続け方は、確かに、気持ちを消耗させやすい形です。
続ける選択には、もう一つの形があります。変えられることを変えて、期間を区切って、見直す日を置く、という続け方です。同じ「続ける」でも、耐える続け方と、選び直した続け方では、気持ちの重さが違います。
ひと休みして、お茶でもどうぞ。続ける形は、少しずつ決めていけるからね。
| 見るところ | 耐える続け方 | 選び直した続け方 |
|---|---|---|
| 変えること | 何も変えない | 1つは頼んでみる |
| 期間 | 終わりが見えない | 3か月・半年などで区切る |
| 見直す日 | 決めていない | 日付で決めてある |
| 休みの日 | 仕事のことを考え続ける | 回復の時間を先に守る |
| 話す相手 | 誰にも話していない | 1人は話せる人がいる |
続けるときも、ひとつは変えてみていいんだよ。
続ける理由も、書き出しておくと役に立ちます。患者さんとの関わり、いまの職場の人、収入、ほかの職場がまだ見えないこと。理由によって、続ける形が変わります。例えば、人との関わりが理由なら、関わりを守れる範囲で勤務を調整する形が合います。収入が理由なら、働き方を変える前に、収入の内訳を確かめる形になります。
続けながら、変えられることを5つ見る
続ける形を選ぶとき、職場の中で変えられることを、次の5つから探します。実際にできるかどうかは職場によるので、聞いてみないと分かりません。頼みやすいのは、回数や人数のように数えられるものです。数えられるものは、記録を添えて頼めます。頼みにくいのは、役割や人間関係に関わるものなので、先に相談先を決めてから切り出します。
- 夜勤の回数と組み方:回数、連続、夜勤明けの休みの取り方。数え方は夜勤の回数を数字で記録する方法にあります。
- 受け持ちや担当:受け持つ人数、担当する業務の種類。
- 部署やチームの異動:場所を変えて、同じ職場で続ける形です。
- 休みの取り方:まとまった休みの取り方、時短勤務の可否。準備は時短勤務で働くにあります。
- 相談先と役割:困ったときに頼る人を決める。役割が重いなら、軽くできるかを聞く。
お願いしたいことが2つあります。夜勤の回数と、受け持ちの人数について、一度、相談させてください。
上司に話を切り出す一言の例
頼むときは、「辞めたいから」ではなく、「続けたいから」という言い方に整えると、相手も受け取りやすくなります。事情は短く、頼みたいことは具体的に、期間は区切って伝えます。「3か月だけ、夜勤の回数を調整してもらえないか」のように期間をつけると、相手も検討しやすくなります。
働きやすさの条件を整理したいときは、働きやすい職場の条件を見分ける記事が参考になります。聞いてみて変わらなかったときは、その事実が、次に考える道の材料になります。
続ける形には、職場の外で整えられるものもあります。休みの日に、仕事と関係のない時間を持つこと、眠る時間を守ること、話せる相手を1人持つこと。仕事の外での回復が増えると、同じ職場でも、消耗の速さが変わることがあります。休みの日の過ごし方は、看護師が仕事以外の時間を持つにはにまとめています。
続ける期間を区切ると、気持ちが軽くなることがある
いつまで続けるのか分からないことが、つらさを重くしている場合があります。「ずっと続ける」ではなく、「半年続けて、そこで見直す」のように期間を区切ると、気持ちが少し軽くなる人がいます。区切りは、辞める予告ではありません。続ける形を点検する日です。
区切るときは、期間と、見直す基準をいっしょに決めます。期間は、3か月でも半年でも、自分が見通せる長さにします。見直す基準は、休日に仕事のことを考えない時間があるか、気持ちの強さの記録がどう動いたか、頼んだことが変わったか、などです。区切り方の例は、3つあります。3か月は、頼みたいことを一つ頼んで、結果を見るための期間です。半年は、勤務の組み方が変わる時期をひとまわり見る期間です。1年は、季節や人の入れ替わりを含めて、続けやすさを確かめる期間です。短く区切るほど、見直す回数は増え、気持ちの負担は軽くなります。
- 続ける期間:半年(見直す日を決める)
- 変えたいこと:夜勤の回数
- 続けたい理由:患者さんとの関わり
- 見直す基準:休日に、仕事を考えない時間があるか
- 話す相手:師長と同期
続ける日付と、見直す日付を、いっしょに書いておこう。
見直す日が来たら、続ける、形を変える、辞める、のどれかを選び直します。期間を区切っても、からだが限界に近いときは、期限を待たずに休みます。区切りは、休むことの妨げにはなりません。
続ける期間の間に、情報を集めておくのも、続ける形の一つです。職務経歴を書き出しておく、気になる職場の話を聞いてみる、貯えを数える。辞めるための準備ではなく、いつでも選べる状態にしておくための準備です。選べる状態があると、続ける気持ちにも余裕が出ます。
続けても、辞めたい気持ちが消えないとき
続けると決めたあとも、辞めたい気持ちが戻る日があります。気持ちが戻ったからといって、決めたことを裏切ったわけではありません。辞めたい気持ちがあることと、続けていることは、両立します。迷いながら出勤している毎日は、がまんではなく、選び続けている日々です。気持ちには波があるので、強い日の記録をつけて、強い日と軽い日の違いを見ます。方法は、気持ちの強い日・軽い日を知る記事にあります。
気持ちが戻ったときに確かめることは、3つあります。変えたいことを、頼んだかどうか。見直す日は、近いかどうか。休めているかどうか。この3つのどれかが欠けているなら、気持ちの重さの理由が、そこにある場合があります。
続ける選択は、別の道を閉じるものではありません。辞めたあとの道は看護師を辞めたら何をするかに、決めるときの軸は辞めるか続けるかの決め方に、並べています。辞めたい気持ちが強くなり、眠れない、食べられない状態が出てきたときは、続けるかどうかより、休むことが先です。つらいときの窓口を見てください。
続けるのも、立ち止まるのも、どれも選んでいい道だよ。ほっとできる日が増えますように。
よくある質問
続けると決めたのに、がまんしているだけの気がします。違いはありますか?
何も変えずに耐える続け方は、消耗しやすい形です。変えられることを頼む、期間を区切る、見直す日を置く、といった続け方なら、選び直した続け方になります。
続けると決めたのに、また辞めたくなったらどうしますか?
気持ちには波があります。強い日の気持ちは書き留めて、軽い日にもう一度見直します。変えたいことを頼んだか、休めているかも、あわせて確かめます。
続ける期間は、どれくらいで区切るとよいですか?
決まった長さはありません。3か月から半年ほどなど、自分が見通せる長さにします。見直す日と、見直す基準も、いっしょに決めておきます。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。